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米共和、選挙戦へ利用 トランプ氏銃撃 過去には支持率上昇

米国のトランプ前大統領が13日、今秋の大統領選に向けた遊説中に銃撃を受けました。銃弾は右耳を貫通しましたが、軽傷とのことで不幸中の幸いでした。

今回の銃撃事件で感じたことを3点書きます。

ひとつは、この記事にもある「選挙戦への影響」です。記事の写真はまさに「奇跡の1枚」で、バックの星条旗などが硫黄島を想起させると言われると、私たち日本人としては複雑な気持ちになりますが、それでも現職のバイデン大統領と僅差で争っている大統領選には、間違いなくプラスになります。候補指名を受諾する、15日の共和党大会にも出席の意向で、高齢を隠せないバイデン大統領とのコントラストはさらに鮮明になります。大統領選の勝利を決定づけるゴールになったかもしれません。

ふたつめは、「銃規制」の問題です。トランプ氏も共和党も、銃規制には一貫して反対の立場です。しかし、その銃でトランプさんはあやうく命を落としそうになりました。普通なら、「そんな銃は葬り去る」と言いそうなもんですが、トランプさんは言わないでしょうね。「銃を持っていれば、あるいはシークレットサービスに持たせていればよかった」と言いそうです。

最後に、「犯人の射殺」についてです。今回も、犯人をその場で射殺しました。二次被害を防ぎ、抑止力にもなりますが、殺してしまったら動機も何も分かりません。アメリカからすると、「生かしておく意味が分からない」と言いそうですが、個人的には日本のやり方の方がいいと思います。

 

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