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トランプ氏、勝利へ「変心」 過激さ封印

今回の大統領選のトランプさんを見ていて、なんかちょっと今までと違うな、少しおとなしいなと思っていました。さすがに、自らが被告の裁判をいくつも抱えているので、それを突かれないよう、おとなしくしている。あるいは、あまり自分がアピール強く出なくても、バイデンさんの失点を待ってる方が得策、とでも思っているのかなと。

この記事を読んで、少し納得しました。勝敗のカギを握る無党派層を取り込むために、過激な主張を封印しつつあると記事にはあります。有権者の関心が高い人工妊娠中絶については、各州に規制をゆだねる方針を明らかにし、ウクライナへの支援停止といった強硬な主張にも触れなくなりました。

この裏には「参謀役」の存在があります。参謀はふたり。ひとりは、共和党候補の指名を争ったデサンティス氏の元参謀のワイルズ氏。もうひとりが湾岸戦争で負傷した元海兵隊員で政治コンサルタントのラシビータ氏。このふたりがいなければ、立ち行かなくなるほど戦術的に全体を動かしているようです。前回の大統領選では、側近の自由奔放な発言や内紛が相次ぎましたが、今回は経験豊富でかつ黒子に徹するメンバーが、ふたりを先頭に揃えているようです。

トランプさんも、このふたりに結構従ってそうなところも意外です。第二次大戦以降、3回連続で大統領選を戦うのはトランプ氏が初めて。何としても返り咲きたいという思いも感じられます。

 

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