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損保ジャパン、ビッグモーター出向37人 不正認識検証へ

中古車販売のビッグモーターによる保険金不正請求問題が世間をにぎわしています。信じられない事実の連発でびっくりするばかりですが、同社に対して損害保険ジャパンが2011年から延べ37人の出向者を出していたことが昨日分かりました。

損保ジャパンは「不正を認識していた出向者はいない」としていますが、自動車保険金の不正請求が横行した時期に修理部門の担当部長を務めた人物もいるらしいですから、同社の見解を鵜吞みにはできそうにありません。

何でも、ビッグモーターには三井住友海上火災保険東京海上日動火災保険も出向者を出しており、三井住友海上は17年度から修理部門へ、東京海上は20年度から保険募集などを担う営業部門へ、それぞれ合計3人を出向させていたといいます。37人の出向者を出していた損保ジャパンが突出して多かったようで、業界の慣習としてはえらくアンバランスです。

普通に考えると、保険会社は請求額を低くしてほしいだろうから、それをチェックするために出向しているのだと思います。事故車の修理部門にまで出向していて、これだけの不正を見抜けなかった。どうしようもなく能力がなく見抜けなかったのか、あえて見過ごし個人的にあるいは、会社的にうまみを得ていたのか。

今は燃え上っているビッグモーター問題ですが、「暑さ寒さも彼岸まで」となってうやむやにされそうな気もしますが、消費者は迷惑を被っているわけですから、さらなる事実関係は知りたいところです。

 

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