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山下審判員「精一杯やった」女性初のW杯

サッカーW杯カタール大会で史上初の女性審判員に名を連ねた山下良美審判員の挑戦が終わりました。選手交代の手続きなどに当たる「第4の審判員」として6試合を担当した大会を振り返り「やるべきことを精いっぱいやった。これだけ人の心を動かせるサッカーに、より魅了された」と充実した表情で話されました。


ご自身に主審の機会がなかったのは残念でした。フランスのフラパル審判員がW杯で初めて女性で主審を務めました。女性審判員を選んだからには、どこかで必ず主審に起用すると思っていて、それが日本の山下さんになればいいなと願っていましたが、サッカー先進国・フランスの審判員が歴史に名を刻んだのは、山下さんの審判としての技量ではなく、日本サッカー全体のサッカー界での立ち位置を表したものでしょう。ご本人に悔しさはなく「心からうれしかったし、可能性が広がったのを目の当たりにした。継続できるように私自身も頑張っていきたい」と話しており、4年後の次回大会ではぜひ笛を吹いてほしいと思います。日本代表も山下さんも今大会で大きなインパクトを残しましたから、ここから4年間が勝負です。 

 

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