ベトナム最大都市ホーチミンで22日、同国初の地下鉄「ホーチミン・メトロ」が運行を始めました。地上区間を含め19.7キロを走り、車で約60分の移動時間を、半分の約29分に短縮できるそうです。
日本の支援で建設が進められましたが、当初は2015年1月開業を見込んでいましたが、何と10年も遅れてしまいました。行政手続きの遅延や工事費未払いなどが原因で、ベトナム投資の難しさを象徴する事業として、注目を集めていました。
国で初めての地下鉄を日本が支援して進めたというと、インドネシア・ジャカルタのMRTが先輩です。
ホーチミン・メトロは開業が10年遅れたとありますが、建設自体が始まったのが2012年。12年で19.7キロを初開業ですから、そのくらいのような気もします。ちなみに、ジャカルタのMRTは、2013年着工、13駅15.7キロを当初の予定通り2019年に開業。こう比較してみると、やはりベトナムはちょっと時間がかかりました。
ジャカルタは、現在第2区間として現在の南北線を北に11.5キロ延伸。2か月前にジャカルタに行きましたが、バリバリ工事をやっていました。南北線だけでなく、東西線も計画されています。
地下鉄は、便利できれいですから、ベトナムでも人気の交通手段になると思います。延伸もこれからされていくでしょうから、「地下鉄は日本」と世界にアピールできる材料にベトナムもなってほしいです。