時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

習氏がスタバに手紙を書く日

4年近く前に中国の習主席が、スタバの創業者のシュルツ氏にある手紙を送ったそうです。

「中国はスターバックスなど米国の企業、および世界各国の企業が中国で発展できるよう、なおいっそう大きな空間を提供する」と。手紙の日付(2021年1/6)は、トランプ支持者が連邦議会議事堂に乱入した、忌まわしい日と同じで、たまたまなのか、わざとなのかは分かりません(苦笑)。

今振り返れば、中国が最も自信に満ち溢れていたのがあの時期だったに違いないと、記事にはあります。民主主義をリードするアメリカが衰退期に入り、中国に抜かれるのは時間の問題と思われていました。14億人が暮らす中国で多くの外国企業がビジネスをしたいはず。スタバのように、多くの外国企業が中国にひれ伏していると、習氏の目には映ったでしょうと。

しかし、時が流れ、そうはなりませんでした。極端なゼロコロナ政策の失敗で中国経済は沈み、今では不動産不況が深刻です(今ちょうどある本を読んでいますが、想像以上に酷いです)。中国国内の消費がさえないうえ、中国企業との競争も激しい。さらには、反スパイ法のせいで社員の安全・安心が担保できないとなれば、当然外国企業の足は遠のきます。

「脱中国」の動きが続けば、中国にとどまるように、今度は習氏がシュルツ氏に手紙を書く日が来るかもしれないと記事は締めくくられていますが、そんな日は来ないでしょう。頭を下げたり、ひれ伏したりなどは、できないお国ですから…。

 

www.nikkei.com