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南アフリカ「経済再建、5%成長へ」 G20議長で金融改革訴え

2日続けてアフリカを取り上げます。昨日は「東のケニア、西のナイジェリア」と東西の両雄に触れましたが、アフリカ大陸の南端にどかっと座っている印象のある南アフリカ

GDP成長率は0.6%(2023年)と伸び悩んでいますが、電力不足や物流問題が解消しつつあり、今年は1.2%と予測しているものの、経済・生産環境の好転で2%越えも視野に入っているようです。

南アフリカは1994年のアパルトヘイト撤廃以来、アフリカ民族会議(ANC)が単独政権を維持していきましたが、5月の総選挙で過半数を割り込み、親欧米・経済重視の民主同盟(DA)との連立政権が発足しました。日経とのインタビューに答えているラモラ外相によると、連立協議に半年以上かかる国もあるが、包括的な成長や経済改革、不平等の是正を最優先とする政権づくりをラマポーザ大統領が全ての政党に呼びかけ、ほぼ1カ月で連立政権が樹立した、南アの民主主義は成熟していると自信を見せています。確かに、アフリカの国っぽくない感じがします。

南アを忘れていたわけではありませんが、ケニアやナイジェリアに比べると、少しベテラン感のある印象です。サッカーのW杯の開催国になったのが2010年。ラグビーはそこからさらに15年前です(1995年)。あの頃は、若くて勢いのある新興国というイメージでしたが、今年は初めてG20の議長国という大役を務めます。まだまだ老け込むには早いです。

 

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