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JUDOの礼節、仏を魅了 競技人口53万人 日本の4倍

今回の五輪のホスト国であるフランス。そのフランスで盛んなスポーツのひとつが柔道です。

競技人口は53万人で、柔道発祥の地である日本(約12万人)の4倍以上。人口は約半分ですから、実質8倍以上。競技人口は、サッカー、テニス、乗馬に次ぐ規模で、国内には5200もの教室があるそうです。

なぜフランスでそれほど人気なのかというと、子どもに礼儀作法を身につけさせ、倒されても再び立ち上がる精神を養うことができるからと、フランス柔道連盟のノミス会長は言います。教育の一環で我が子に柔道を学ばせたいと考える親が多いという調査結果もあるそうです。

2026年までに1000か所の道場新設を目指す「1000道場プログラム」なるものもあり、パリ五輪を機に体育施設を増やし、スポーツ振興や健康増進を目指す政府の方針に沿った取り組みのひとつで、仏柔道連盟や自治体などが支援、これまでに約250か所が開設されました。ノミス会長は国内の柔道人口を今の約倍の100万人に増やす目標を掲げます。

兵庫県出身の柔道家、川西酒造之助が1930年半ばからフランスで指導に当たり、連盟創設にも携わり普及に貢献、「フランス柔道の父」です。日仏の交流も活発で、フランスで柔道を指導するには国家資格が必要で、上級資格を得るには日本で講習を受けないといけないとは知りませんでした。

これだけ柔道に力を入れているフランスと、サッカーの「日韓戦」ならぬ、柔道の「日仏戦」をしても面白いんじゃないかなと思いました。

 

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