東京都知事選が昨日投開票され、現職の小池氏が3選を確実にしました。
もっと接戦になるかと思っていましたが、20時早々に当選確実の報道がされました。政治資金問題を抱える自民党への逆風を意識し、選挙運動では政党色を抑え、これまでの実績を評価してもらうことに徹しました。自身の学歴詐称問題なども大きくは取り上げられませんでした。大きな失点がなく、次がまだ3選目。現職が強いのはそりゃそうかという印象です。
それよりも、全参議院議員で立憲民主党の要職も務めた蓮舫氏が、前安芸高田市長の石丸氏にどうやら負けて3位になりそうなことが驚きです。
石丸氏の躍進はある程度は理解できます。これだけ既成政党への不満や政治不信が広がっていますから、そんな有権者の受け皿に誰かしらはなります。そこをSNSなどを駆使できれば、知名度を欠いても「何かやってくれそう」と逆にプラスにもなる。石丸氏本人は、 国政への意欲を口にし、岸田首相のいる広島1区で次期衆院選を戦うかもしれません。
問題は、蓮舫氏です。自民党の低迷から立憲民主党への期待が高まってきており、補選や首長戦などでも結果が出てきていました。全国的な知名度もあり、東京都は戦い慣れてもいる。しかし、無党派層のかなりの部分を石丸氏に持っていかれてしまいました。本人としては、負けても次の衆院選に立候補できるという「プランB」はあるでしょうが、それも少し微妙になってきました。
立民としても、都知事選での勝利を次期衆院選への弾みにする狙いが、思い通りにいきませんでした。個人的には、共産党との共闘に「イデオロギーが…」とかいう人は無党派層にはあんまりいないと思うので、蓮舫氏の人気がピークからはかなり下がっていたというのが現状のような気がします。
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