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大阪万博「やる、やれる」胸突き八丁の万博

「昨年初めに比べるとものすごく楽観的。これはやる、やれると」と言ったのは、関西経済連合会会長の松本正義氏。大阪万博の機運醸成委員会総会後の記者会見で、この委員長も務めている重鎮さん。機運を醸成するための委員会をつくらないといけないくらい、周りを巻き込むのが大変な万博で、特に昨年はパビリオン建設の入札不調や契約交渉の遅れが相次ぎ、建設費も当初計画の1.9倍の最大2350億円に膨らみました。しかし最近、確かに少しずつですが前向きな感じになりつつあります。

今年の2月末ごろから海外パビリオンの起工式や概要発表が相次ぎ、世界最大級の木造建築物となる大屋根(リング)の建設は8割まで進んでいます。多分、このあたりのニュースを目にしているから、「おっ、行けそうかも」と個人的に感じているのだと思います。

テーマ事業館は全8館、企業館も13館中12館が着工。海外パビリオンも参加国が自前で建設するタイプAは20カ国弱で建設会社が決まりませんが(大丈夫か…)、万博協会が建設して各国が利用するタイプB、Cは姿を現してきました。

思っていたよりも進捗してるとは思いましたが、一方で「万博の難しさは建設20%、運営80%」というBIE事務局長のコメントが重くのしかかります。建設はたった2割程度、それ以上に運営が難しいと。まだ運営のところまで見えてこないのが辛いところではありますが、あと1年です。

 

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