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米国版「3本の矢」でトランプ氏掴む 次期財務長官にベッセント氏

次期トランプ政権の重要ポストが次々に決まっていく中、すったもんだの末、財務長官に投資家のスコット・ベッセント氏を起用すると決めました。

ベッセント氏が唱える「3-3-3」経済理論。具体的には、
①次の大統領選がある2028年までに財政赤字国内総生産GDP)比で3%まで削減
規制緩和によってGDP成長率を3%に押し上げ
原油生産を日量で300万バレル増産

を柱とし、トランプ氏に提言。簡潔でわかりやすく、トランプ氏も気に入っているようです。

現実的には、③はすでに日量1300万バレルを超えており、②のGDP成長率も直近は2.8%。この2つは十分達成できそうですが、問題は①。米国の23会計年度の財政赤字は、GDP比6.3%と前の年度の5.4%より悪化しています。

しかし、トランプ氏にとって、できるかできないかは大きな問題ではなく、トランプ氏自身の世界観に沿い、トランプ氏にとって得となる筋書きをうまく伝える話法であるかどうかが重要なのだと記事にはあります。

最後に、この「3-3-3」経済理論。どこかで聞いたことがあると思ったら、トランプ氏の盟友だった安倍晋三元首相肝いりのアベノミクス「3本の矢」。ベッセント氏はこれから着想したそうです。ほんとかなあ…。

 

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