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警察庁長官、歌舞伎町を視察 悪質ホスト取り締まり強化

悪質ホストクラブに通う女性が借金を背負い、売春などをする問題を受け、警察庁の露木康浩長官は昨日27日、多数のホストクラブが集まる東京・新宿の歌舞伎町を視察しました。視察後、取材に応じた露木長官は「女性からの搾取をなくさなければいけない」とし「卑劣な営業手法に対しては、あらゆる法令を駆使して徹底的に取り締まる」と力を込めたと記事にはあります。

悪質ホストクラブを巡っては、店やホストが飲食代を肩代わりして客に後払いさせる「売り掛け」を悪用し、借金を背負った女性客に売春を強いたなどとして、クラブ従業員の摘発が相次いでいます。

ちょうど昨日から読み始めた本が、月村了衛さんの『半暮刻(はんぐれどき)』という本で、えらくタイムリーなニュースだなと思い、今日取り上げました。この小説に出てくる会員制バー「カタラ」は、飲食代を立て替えるのではなく、ホストが言葉巧みに洗脳する形で、女性をダマし惚れさせ、金を使わせ借金まみれにして「F(風俗)」に落とすという、より悪質な印象を受ける手口です。とてもおもしろく、久しぶりに夜遅くまで読みふけってしまいました。

警察庁は、悪質クラブの背後で、暴力団SNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」が不当な利益を得ている可能性があるとしており、16日付で全国の警察に取り締まりを強化するよう通達を出しました。小説にもありましたが、ヤクザよりもある意味やっかいな「半グレ」の存在がカギを握っています。

『半暮刻』、まだ全部読めていませんが強くおすすめします!

 

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