阪神・甲子園球場でのジェット風船。7回裏のタイガースの攻撃前にファンが一斉に飛ばす風船ですが、コロナ禍に中止となりました。
記事にもある通り、元々から「唾が空から降ってくる」と批判の声はありました。私も何度もやったことがありますが、わりとしっかりした風船で、力を入れて息を入れないと膨らみません。自分の前で膨らませなくて苦労している少年の風船を、かわりに膨らませてあげたこともあります(笑)当然というか、残念ながら唾が出るので、正直不衛生極まりないとは思います。
さらには、環境面の課題もあります。これまでは全部廃棄が基本だと思います。膨らませて飛ばしてそれで終わり。甲子園のスタッフが何万個という風船(しかも唾液まみれ)を集めて、ごみとして処分する。親会社である阪急阪神HDは、環境面にかなり力を入れており、先日二軍施設である「ゼロカーボンベースボールパーク」がオープンしました。
衛生・環境両面の問題から、てっきりジェット風船はなくなるものだと思っていたら、来月9日のジャイアンツとのオープン戦など2試合限定で再開するようです。専用ポンプで膨らませて飛沫を防ぎ、使用後は回収して再資源化するとのことですが、個人的にはそこまでして再開するものかなと思います。
横浜ベイスターズの元エース、三浦大輔・現横浜DeNA監督は、ジャイアンツやメジャーで活躍した上原浩治氏とのYouTube対談で、甲子園球場のジェット風船を楽しみにしていたと盛り上がっていた動画は私も見ました。7回まで投げれれば、甲子園のマウンドの上で、360度から飛ぶジェット風船の景色を独り占めできる。タイガースの投手は7回の表に投げるので、ベンチからしか見れない。これは大きな特権で、がんばって終盤まで投げようという大きなモチベーションとなった、とまで言われると、再開してもいいかなと思いますが(笑)。