トランプ米大統領が、訪問先の英国でチャールズ国王と面会しました。英国への国賓訪問はひとり1回が原則らしいですが、トランプ大統領は2019年に当時はまだご存命だったエリザベス女王と会い、首相官邸で当時のメイ首相とも会談しました。
今回は、ロンドン中心部から35キロも離れたウィンザー城でチャールズ国王はもてなし、同じく60キロも離れた首相公式別荘でスターマー首相と会談する予定です。抗議デモがトランプ氏の目につかないようにするのが理由のようで、うまい具合に国王夫妻の主な住居であるバッキンガム宮殿は現在改修工事中で、英議会もちょうど休会で、結果的にトランプ氏の議会演説を回避できました。
議会演説の是非は英政界で論争の的になっていたようで、反対議員が多数でした。スターマー首相率いる労働党は、元来トランプ批判の急先鋒ですが、今回は反感を封印し、トランプ氏のもてなしに徹しています。
その理由は、ウクライナとロシアです。英仏が主導するウクライナを守る有志連合も米国の後ろ盾がなければ成り立たず、ロシアの無人機がNATO加盟国でもあるポーランドへ領空侵犯するなど、ロシアの侵攻はウクライナにとどまらない可能性も出てきました。
ウィンザー城での晩さん会では、チャールズ国王自らがウクライナの平和について言及していました。同様のことを、日本の天皇がやることはちょっと想像できません。米国のつなぎ止めに腐心する英国の配慮がにじみます。