やっぱり気になる中国の動向、興味深い記事がありました。この手の記事はあんまり取り上げないのですが、英FINANCIAL TIMESの寄稿(アジア・エディター/アンデリーニ氏)だったので紹介しますと、最近の中国政府は新型コロナ危機に乗じて国際的な立場を高めようとやっきになっていますが、逆に手ひどいオウンゴールを喫するエピソードが続いているとのことです。極めつけは記事の冒頭にある、「米ウィスコンシン州議会のロジャー・ロス上院議長に『新型コロナ感染拡大に対する中国の取り組みを称賛する決議案を議会に提出してほしい』という依頼がメールで来て、その内容が中国共産党がいかに素晴らしい対応をしたかといった論点や主張が羅列されており、同議長もさすがに内容が怪しすぎるだけでなく、外国の政府が州議会に接触してきて法案の可決を求めるなんてありえないと思っていたところ、その依頼メールはシカゴの総領事から送られてきたものと判明した」というもの。他にも、中国が各国に贈った医療用品や医療機器に欠陥が多いこと、中国政府高官が「感染は米軍から始まった」とする陰謀説を公に認めるなど、世界における中国の評判をコントロールしようとする中国共産党の取り組みは、大半が裏目に出ています。「なんでこんなことをするの??」と私たちは思ってしまいますが、半ば他国を敵に回すようなナショナリズムを大いに強化する(中国共産党はこれだけ世界に貢献し、リードしています!)ことは、たとえ中長期的に中国の世界における評価を下げることになっても、中国国民の気をそらすことにはつながる、という記事の論調には納得で、それだけ中国国民に不満が溜まっているということの裏返しでもあります。ちなみに、そのロス議長は中国総領事に対し、「親愛なる総領事殿、ふざけるな」とメールで返信。さらには、中国国民を称賛する一方で「中国共産党を丸裸にし、その残忍な姿と中国が新型コロナ感染を隠蔽したことで全世界に与えた損害とを世界に明らかにする」決議案を出す準備をしているとのこと。圧倒的多数の賛成で可決されるだろうと、記事は締めくくられています。
米ウィスコンシン州議会のロジャー・ロス上院議長のもとに、中国政府から一通の電子メールが届いた。中国の新型コロナウイルス感染拡大に対する取り組みを称賛する決議案を議会に提案してほしいという依頼だった。 (40 kB)