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貼る太陽光ペロブスカイト、覇権争い

楽しみな技術が実用化に近づいてきました。

次世代の太陽電池「ペロブスカイト型」です。ペロブスカイト型は薄く、軽く曲げられ、従来のシリコン製では不可能だった壁面や車の屋根にも設置できます。材料を塗って乾かすだけの簡単な製造工程で、価格は半額ほどに下がるとされます。

私も、管理しているマンションにいつかは太陽光発電を導入したいと3年前くらいから思っていますが、あのごついパネルを導入するのには躊躇していました。重たそうで建物に負荷がかかり、おまけにリサイクルもしにくそうで、あんまりエコじゃないなと。しかし、このペラペラなやつはとてもよさそうで「こんなの待ってました!」という感じです。記事にある「価格は半額ほどに下がる」とあるのは従来のごつい奴と比べて、ということでしょうか。もうちょっと下がりそうな気がしますが(笑)

普及時期は2025年以降ともう少し先のようですが、問題は「国産化できるかどうか」です。このペロブスカイトは桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が発明した日本発の技術ですが、量産で先行したのは中国企業です。中国の大正微納科技は江蘇省の拠点に8000万元(約16億円)を投じて生産能力が年1万キロワットのラインをつくり、22年夏から量産を開始、23年には生産能力を10倍にするようです。

一方、日本でも積水化学工業やカネカが2025年以降の量産を計画し、東芝やアイシンも事業化を目指すようですが、中国勢よりは遅れ気味です。

ここは官民合わせて頑張るところだと思います。

 

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