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南極のオゾンホール、2066年頃までに消失へ 国連報告

久しぶりに、将来に希望が持てる、いいニュースを見た気がします。

国連環境計画(UNEP)をはじめとする5団体は共同で、南極上空のオゾン層が修復されており、2066年ごろまでに、破壊が確認される前の1980年の水準に回復するとの予測を発表しました。

オゾン層は地球全体を覆ってくれていて、太陽からの有害な紫外線を遮る効果がありますが、オゾン層が破壊されて薄くなると、大量の紫外線が地球に直接届き、皮膚がんや白内障などを引き起こし、植物の成長を阻害するとの見方もあります。

オゾン層の破壊が広く意識されるようになったのは1970年代の半ばで、冷蔵庫の冷媒やスプレー缶の噴射剤などに使われるフロンがオゾン層を壊す原因であるということは私たちの共通認識でもあります。オゾンホールの拡大を防ぎ、回復を目指すため、89年には特定フロンをはじめとするオゾン層破壊物質の生産や消費を禁じる国際条約「モントリオール議定書」が発効。議定書にはその後、温暖化ガスに含まれる代替フロンも追加され、規制は強化されてきました。

UNEPは、こうした規制が功を奏し、回復に貢献したと評価。これまでのような対策が続けられれば、南極上空のオゾン層は2066年ごろまでに1980年のレベルに戻ると予想。北極上空は2045年ごろまでに、ほかの地域では40年ごろまでに1980年の水準に回復するとも指摘しています。フロンなどは二酸化炭素と同じく温暖化ガスのカテゴリーに入るため、オゾン層を保護する試みを継続すれば、地球温暖化の抑制にもつながると報告書は記しています。

活躍中のお笑い芸人のティモンディの高岸さんに「みんな、やればできる!」と言って欲しいくらいです。これをひとつの成功体験として、化石燃料への依存から脱却し、地球の気温上昇を抑えるために具体的で有効な行動を起こしていくことに繋げっていけばと思います。

 

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