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23年「びっくり予想」公表 ウォール街ご意見番ウィーン氏

先日は、ユーラシアグループが公表した世界10大リスクを取り上げましたが、今日はウォール街ご意見番として知られる米投資ファンド大手ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が公表した、毎年恒例の「びっくり10大予想」の2023年版を取り上げます。

 

びっくり予想の定義は、平均的な投資家が発生確率を3分の1程度とみるイベントですが、ウィーン氏の予想はその確率を5割以上と予想するもの。現実的でない「トンデモ」予想ではなく、5割以上「起こりうる」予想です。この公表は今年で38回目となり、毎年市場関係者が注目しているそうです。


10大予想の冒頭にあげたのが「24年の大統領選を前に、新顔の有力候補が登場する」との予想です。民主・共和両党とも新たな有力候補が登場するとの予想が当たれば、大統領選は思いも寄らない展開をみせるかもしれません。


共和党は、トランプ前大統領の去就に注目が集まる一方、新顔としてはフロリダ州知事のデサンティス氏に注目が集まりますが、Newsweekなどでは「魅力がなく、人好きがしないつまらない男」と散々な書かれ方をしていました。


一方、民主党は現職のバイデン大統領の再選がポイントです。普通なら2期目に挑戦して当然ですが、高齢なため1期で退くのでは…とも言われています。2期目に入る時の年齢が82歳。4年間任期を全うしたら86歳になります。米軍の最高司令官として指揮権を持つバイデン氏の認知力を不安視する声は消えません。では民主党内に有力な対抗馬がいるかと言えば、人材不足でもあるようです。これまた普通ならハリス副大統領になるのですが、あまり評価は高くありません。Newsweekでは、ミシガン州知事のウィットマー女史を取り上げていました。知事選をすでに2度勝利していて、昨年も圧勝したそうで、もし今、副大統領を候補をバイデン氏が決めるなら、ハリス氏ではなく間違いなくウィットマー氏にするだろうと書かれていました。


いずれにしろ、民主・共和両党とも、バイデンでもトランプでもない、新顔の有力候補が登場したら、「びっくり」してしまうと思います。

 

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