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日本初戦 ドイツに金星

日本の初戦、ドイツ戦を予想した時に「最悪負けても構わない。ドイツ相手でも十分戦える、という手ごたえをつかんで、2戦目のコスタリカ戦が勝負!」と書きました。


前半に、GKの権田の反則からPKを与えてしまい、ドイツに先制を許しました。前半、守備の連係がうまくいかず、防戦一方でしたが、個々の頑張りのおかげと相手のミスにも助けられ、0-1で折り返し、後半は、富安を入れて、真ん中を3バックで固めてから明らかに落ち着きだしました。正直、このまま0-1でも「手ごたえ」は十分感じられる試合だなと思っていた時に、森保監督が試合を動かしにかかりました。ちょっと早いかなと思った、後半12分に切り札の三苫と浅野を入れ、その後も堂安、南野と攻撃的な選手をどんどん投入すると、何か日本代表に血が通いだしたように躍動し始めました。ドイツにも初勝利で、W杯での逆転勝利も初めてです。


日本代表が長い年月をかけて着実に強くなっていることを、この大舞台で示してくれました。4年前のベルギー戦。当時、優勝候補に挙げられていたベルギーから2点取りました。強豪国からW杯の舞台で点を獲ることは簡単なことではないです。強豪国にもしっかり点を取れることを4年前にも示してくれた。しかし、嵩にかかって攻めてくる強豪国を跳ね返す力はなく、3失点を喰らい逆転負けしてしまいました。


昨日の試合も、ドイツから2点を獲る力があることを4年後の今回も引き続き示してくれました。問題は、逆転してから試合終了までの15分弱を耐えられるか…に日本の真価が試されましたが、欧州で揉まれた経験豊かな選手たちが見事に防ぎぎってくれ、新たな成長を見せてくれました。


次は、第2戦。私はこの第2戦がカギだと思っていて、だいたい日本はここで力が出せないことが多いです。思い出されるのはW杯ではありませんが、アトランタ五輪。初戦にブラジル相手に1-0で勝ち、世界を驚愕させた後に、2戦目のナイジェリアに0-2で敗れ、結局この2失点が大きく圧し掛かり、3戦目には勝ち2勝1敗だったものの得失点差で予選リーグ敗退してしまいました。ナイジェリアは、結局金メダルを獲得するくらい強いチームでしたが、コスタリカはどう考えてもそこまで強くはありません。


アトランタ五輪は1996年でした。あれから25年以上経ちましたが、強豪国相手にジャイアントキリングを起こしても、その後もしっかり勝ち切るという成長を見せてくれれば、夢のベスト4進出に大きく道が開けます。

 

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