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「いつも通りやなあ」 大阪桐蔭、王者の強さ詰まった好走塁

昨日、今夏初めて甲子園に行き、大会第11日、3回戦の第4試合、大阪桐蔭vs二松学舎大付の試合を観戦してきました。


史上初の3度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭高校は、初戦の旭川大高戦は苦戦しましたが6-3で勝利。2回戦の聖望学園戦は19-0と大勝し、昨日の3回戦でした。結果は、序盤に効率よくあげた4点を、エースの川原投手が粘りのピッチングで0点に抑え、見事完封勝利。順当にベスト8進出を果たしました。


初戦こそ苦労したものの、持ち前の打力でひっくり返し、2戦目は25安打の猛打を披露。投手陣も安定感が際立ち、どのチームよりも余力を残して準々決勝に勝ち上がった感があります。そんな大阪桐蔭高校を「大阪桐蔭、強すぎ問題」なる記事も目にするようになりました。まあこの類の記事は、何年かに1回、強いチームが出てきたら揚がるアドバルーンみたいなものですが、大阪桐蔭はどこのチームよりも、しっかり野球をやっている、そんな印象です。

 

そのひとつが、この記事なる「一打二進」。代表的なシーンが3―0とリードして迎えた四回にありました。1死から1番の伊藤選手が直球をはじき返しました。打球は転々と左中間に転がり、レフトが捕球動作に入るやいなや、伊藤選手は一塁ベースを猛然と駆け抜け、すかさず二塁を狙いました。深く守っていたとはいえ、決してセンターとレフトの間を抜けたわけではありません。相手は伊藤の走塁を見て焦りもあり、打球をはじいてしまう。伊藤選手はそれを確認すると、ヘッドスライディングで一気に三塁を陥れました。


「『一打二進』が常に頭にあり、練習の中で繰り返している。三塁進塁は結果的にそうなっただけ」と伊藤選手は言います。ひとつのヒットで、二つ先の塁を狙う。この進塁を成功させたのは、普段から、隙があって進塁できなければチームメイトから厳しい指摘が飛ぶ、練習環境からくる高い走塁意識のたまものです。


こういった、走塁の意識は随所で見られました。普通のフライを打ち上げても、野手がキャッチした時には、もう二塁ベースを駆け抜けているというシーンが何度も見られます。


「日ごろから徹底していることなんで、いつも通り」だそうです。

 

news.yahoo.co.jp