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揺れるPTA組織 問われる存在意義

2日続けて、教育・学校系の記事を取り上げます。今日はPTAについてです。


学校に通う子どもの保護者と教員でつくるPTAの全国組織「日本PTA全国協議会」が揺れています。都内の一部PTAで構成する団体が9日、納める会費に見合う恩恵が受けられないという理由から、都道府県の加盟組織として異例の退会を決定。退会を巡る動きはほかにもあり、70年続く全国組織は活動の意義が問われる事態に直面しています。

「推し進めたい活動に人や資金を集中させるうえで、全国組織とのつながりを保つ優先順位は低かった」と、脱退を決めた「東京都小学校PTA協議会」の岡部会長は言います。

私もPTA役員経験者で、中学校で副会長を1年、会長を1年やりました。8年前なので今とは状況が変わっているかもしれませんが、PTAの存在意義を考えながらずっとやっていました。自分なりの結論としては、PTAの存在自体は必要だと思っていて、自分の子どもが関わる学校行事のサポートを保護者がするのは当然だと思っていましたし、それをまとめる組織としてPTAは必要だなと。子どもの学校の様子もよく分かるというメリットもありました。

ただ、学校内でのPTA活動には意義を感じていたものの、学校外での活動は正直負担でしかなかったです。記事の図にもありますが、わりと頻繁に行われる市のPTA組織の会合。それに、県のPTA組織が開催する講演会に手分けして参加。平日の日中のど真ん中にあるのに、男女とも各学校の会長さんたちが1000人規模で参加していました。講演会それ自体は勉強にはなります。ただ、その経験を他の役員、あるいは他の保護者にどう還元するかと言われても、非常にやりにくいです。

世の中的には、PTAへの理解がますます乏しくなります。共働きが当たり前になり、それに介護なども重なってくる。学校内でのPTA自体も存在意義を問われる昨今です。PTA活動に関わる時間的に余裕がある人はどんどん少なくなります。子どもの数もどんどん減っていきます。都道府県のPTA組織はもちろん、全国協議会なんて存在が遠すぎます。組織を大きくするのも大変ですが、小さくするのはもっと難しいと思います。

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